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六本木のドン。 [首領]

一年のうちのほんの数日、

体温と気温がシンクロする、母胎内で守られているかのような日がある。

太陽の光はあくまでも優しく、風は撫でるように頬をかすめてゆく。


「んもう、このまま溶けちゃいたいよーん」


人生の半分も過ぎればそんな叶わぬ想いを口にし、己の運命を自嘲して楽しむ事を覚えるのだ。



微睡む幸せを失ったのはいつのことであったか。



年寄りは早起きであるという。
寝てりゃいいのに起きるのだという。


そんなことってあんの?


そう思っていた。

髪の毛は黒くあるのがあたりまえだったあの頃。
髪の毛は生えているのがあたりまえだったあのとき。

それが今やどんなに遅く眠っても、朝陽がのぼり、烏が「カー」と鳴けば目がさめてしまう。

午睡など夢のまた夢。
ただ、あの幸せの記憶のみ・・・・

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ん?

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・・・・・・・・・。

ったく、いい若いもんが昼間っからごろごろしやがって。


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ほんっとにごろごろしやがって。


なんてだらしのない姿であることか。
まだ人生の酸いも甘いも味わったことがないのだろう。
悩みなどかけらもない、思考の完全放棄が背中に浮いて見える。


もっとこう、考えなきゃいかんことがあるだろう。


ユーロの行く末や中東問題、資源、原発、年金、介護、ええとあとなんだ、そうそう、TPPとか、うーん、、、まあ、興味は無いけど大阪都構想とかあるだろう、あるんだよ。

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大丈夫か日本は。
まったく暢気に手なんぞぺーろぺろ舐めちゃってよう。ようよう、ようっ

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・・・・・・いや、なんもないです。。


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